インプラント体固定の秘密
驚くべきチタンのスペック
さて、残していた疑問を解決しましょう。
デンタルインプラントの歯根はどのような方法で固定するのでしょうか?
単純に歯槽骨に差し込めば固定されるようなものならば、とっくの昔に完成していた治療技術のはずですし、入れ歯やブリッジが発明される必要などなかったはずです。
実はこの点については、人類は偶然の助けを得て暫定的な解決を得ているにすぎないのです。この辺りの根本的な解決があれば、デンタルインプラントの次世代技術に行き着くのかもしれません。それまでにデンタルインプラント自体が陳腐化していなければですが。
まず大切なのは材質です。インプラント体には純度の高いチタンが使われています。チタンが使われ始めたのは1950年代のことで、整形外科分野で使われていたことから使用を試みることが始まったと聞いていますが、インプラント体にチタンを選択する理由はそもそもいくらでもあります。
金・白金に劣らぬほどの耐蝕性を持ち、鋼鉄を凌駕するほどの強度を持ち、強度比で見る限りアルミニウムより軽く、アレルギーの症例報告のない唯一の金属。それがチタンです。